服部冬樹氏との出会い

数年前、1x.comというスウェーデンの審査制アートギャラリーが縁でプロの写真家である服部冬樹氏を訪ねて千歳市にある豪邸にお邪魔したことがある。

 

30年前の映像だろうか・・・You Tubeでは服部氏が全身全霊で作品作りに取り組まれている様子がうかがえる。篠山紀信氏のインタビューで受けた冷静沈着な印象とは違い、温和で気さくな感じだったが、写真の話になるとそこは一流の写真家。私など足元にも及ばない。


すでにデジタルに移行されたとのことで、PENTAX 645Zをご使用中とのこと。デジタルに移行された理由もお尋ねしたが、むしろフィルムカメラにあえてこだわる理由はあるんですか?と逆に問いかけられてしまった。高精細な画質を求めるならフィルムにこだわる必然性はないということだ。

  

当時、フィルムカメラで撮影していた自分は現像は外注していたが、そのことを話するとやや呆れたような顔で

 

「撮影から作品が仕上がるまで、すべて自分で手掛けなければやる意味がない。」

 

その言葉は今でも強く心に残っている。